ダイバーシティの推進

基本的な考え方

経営理念の1つである「人と地球環境を大切にする」には、性別や年齢、国籍や人種、宗教、性的指向、障がいの有無などにかかわらず、すべてのステークホルダーの対等・平等、人権を尊重し、多様な価値観を受けいれる風土や環境づくりに役員・社員全員で取り組むという考えが含まれています。
中期経営計画で実現を目指している「お客さま課題や社会課題を技術で解決する」ためには、多様な人材が能力を最大限に発揮し価値の創造にチャレンジできる環境づくりが不可欠です。ダイバーシティの推進はその基盤であり、女性や障がい者などの活躍支援、および性的少数者への取り組みに注力しています。

目標と実績

指標FY2023実績FY2025目標FY2030目標
女性管理職数15人(グループ国内)24人(グループ国内)40人(グループ国内)
新卒採用女性比率32.6%(グループ国内)25%(グループ国内)25%(グループ国内)

取り組み

女性活躍推進

「女性の能力発揮ができる環境創出とリーダー育成」を重点テーマとして取り組みを進めています。女性リーダー育成のために、管理職候補に対してリーダーとしての意識やスキルアップを図る研修を行うとともに、その上司にも育成支援研修を継続的に実施しています。
これまで女性社員が少なかった開発部門やサービス部門などにおいて、業務特性に応じて積極的に採用、配置を行うなど女性の活躍を後押ししています。また将来を見据え女性採用を強化しています。

図表:女性管理職人数、新卒採用女性比率
女性管理職人数・新卒採用女性比率
女性管理職人数(左軸)
新卒採用女性比率(大卒・修士以上)(右軸)
対象:国内事業所5社

障がい者雇用

特例子会社の株式会社アマダプランテックと協業して「アマダグループ障がい者雇用運営委員会」を設置し、障がいのある社員の職域拡大を目指した活動を行っています。精神障がい者の積極的雇用、職場実習および見学の受け入れ、入社後の定期的なケアを行い、雇用の拡充につなげています。また、社外活動として特別支援学校において学校運営協議会委員や進路支援研修の講師を務め、地域の障がい者支援にも積極的に参加しています。

図表:障がい者雇用率
障がい者雇用率
※グループ会社適用を含む

LGBTQに関する取り組み

役員・社員に限らず、すべてのステークホルダーが多様な価値観を受けいれて、正しい理解と行動を行うために「性の多様性に関するガイドライン」を制定し、国内グループ各社の人事総務担当者、管理職、新入社員などにLGBTQへの理解促進のための研修を行っています。毎年、ダイバーシティに関する社員意識調査を行い、社員の意識改革や施策の浸透度などを測るとともに、課題の抽出にも役立てています。

高年齢社員に関する取り組み

アマダグループでは、意欲のある社員が定年後も活躍できるよう、一人ひとりのキャリアプランやライフスタイルに合わせて働き方を選択できる環境を用意しています。短日数・短時間勤務や副業を可能とするなどの多様で柔軟な働き方を整備し、定年後も多くの社員がこれまで培ってきた技術や技能、ノウハウを活かし、新しい価値の創造や人材育成・技術の伝承に取り組んでいます。今後も経験豊富な社員が最大限能力を発揮できるよう、制度の見直しや仕組みづくりを進めていきます。

ダイバーシティ研修の実施

入社時からダイバーシティの意識を醸成するために、新入社員向けの「ダイバーシティ研修」を実施しています。ダイバーシティの概要やアマダグループの取り組み、LGBTQ、多様な働き方について学び、ダイバーシティへの理解を深めています。グループワークも実施し、多様な価値観を持った人と働くうえで無意識な思い込み(アンコンシャス・バイアス)をしていないか、ゲーム形式で学び、自分の行動を見つめ直す機会としています。

社員意識調査の実施

アマダグループでは、2021年から毎年「ダイバーシティに関する社員意識調査」を実施し、社員の意識改革や施策の浸透度を測るとともに、新たな課題の抽出に役立てています。社内への継続的な情報発信と教育研修により、社員のダイバーシティに関する理解度は年々向上しています。また、調査の結果から社員の要望や課題を汲み取り、働きがいのある職場づくりに向けた様々な取り組みに活用しています。今後も調査を継続し、社員一人ひとりが働きやすさとやりがいを実感できる職場づくりを目指します。

ダイバーシティに関する社員意識調査の結果(抜粋)

図表:ダイバーシティという言葉を知っているか社員意識調査の結果(抜粋)