トップメッセージ
技術力を核に、モノづくりを通じた社会課題の解決に挑戦し続けます。
アマダグループは、1946年の創業以来、金属加工機械のグローバルメーカーとして世界のお客さまのモノづくりを支えてきました。経営理念の「お客さまとともに発展する」「事業を通じた国際社会への貢献」「創造と挑戦を実践する人づくり」「高い倫理観と公正性に基づいた健全な企業活動を行う」「人と地球環境を大切にする」は、すべての企業活動の根幹をなすものであり、サステナビリティに対する基本的な考えが凝縮されていると言えます。
私たちは、現在直面している気候変動や労働力不足などの課題に加え、今後顕在化する課題にも対処していかなければなりません。2030年に向けた長期ビジョンでは、社会課題の変化とともにお客さまのニーズが多様化する中で、技術革新や新技術の開発を核に、そのニーズにいち早く応えるソリューションを提供し、モノづくりのパートナーとして社会課題の解決に挑戦し続けることを目指します。
長期ビジョンの実現に向けた重点項目の一つに「ESG経営の強化」を掲げており、2025年までの中期経営計画において重要課題と目標を設定しました。それぞれの重要課題は国連のSDGs(持続可能な開発目標)のゴールに対応しており、目標の達成はSDGsへの貢献にもつながると考えています。
環境分野については、気候変動への対応は喫緊の課題と認識しており、2050年のカーボンニュートラル達成を目指して商品および自社事業所を通じたCO₂排出量の削減目標を定めています。加えて、サプライチェーンにおけるCO₂の排出量削減にも取り組んでいます。社会分野については、成長戦略を推進するための人材の能力開発やダイバーシティの推進、働きがいのある職場づくりを重要課題とし、多様な人材が能力を最大限発揮できる環境を整えています。ガバナンスについては、コンプライアンスの徹底やリスクマネジメントの強化など、公正性と透明性のある経営基盤のさらなる強化を図っています。
具体的な取り組みとしては、環境分野において事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指す「RE100」にアマダが工作機械業界で初めて加盟するなど、国際的なイニシアティブへの参画を進めました。社会分野では、次世代人材の能力開発のために毎年若手社員を海外現地法人に派遣する海外研修制度や、女性リーダーの育成プログラムを継続的に実施しています。そして、アマダが子育てサポート企業としての「くるみん」、健康経営優良法人認定制度における「健康経営優良法人2024」の認定を受けるなど、社員一人ひとりが安心して働ける基盤の整備に努めています。また、中長期目標の達成に向けてグループのサステナビリティに関する取り組みを加速させていくために、サステナビリティ推進室を新設しました。
アマダグループは、すべてのステークホルダーとの対話を尊重し、モノづくりを通じた社会課題の解決に挑戦し続けることにより、持続可能な社会の実現に積極的な役割を果たすとともに、企業価値の向上に努めてまいります。
- 代表取締役社長執行役員
- 山梨 貴昭