商品における環境配慮
基本的な考え方
アマダグループの商品は生産財であり、お客さまが商品を使用する際の環境配慮は重要であると考えています。特に、脱炭素社会の実現の観点では、アマダグループの事業活動全体のCO₂排出量のうち、Scope3(サプライチェーン上の活動に伴う間接的な温室効果ガス排出量)が全体の9割以上を占めており、その中でもお客さま使用時に発生するCO₂排出量削減が重要です。アマダグループは高い技術力による商品開発を推進し、生産性と省エネ性を両立した環境性能の高い商品(アマダエコプロダクツ)を創出していきます。
製品アセスメント制度
開発ステップごとにデザイン・レビュー(DR)※を実施し、その結果が一定基準をクリアすると次の開発ステップに進むことができます。この評価は新商品開発すべてに適用されており、基準を満たさないものは原則、リリースできないルールになっています。
製品の環境性能を評価する製品アセスメントの項目には製品使用時の消費エネルギー(CO₂排出量)など、8つに大別された評価視点から合計25の評価項目を設定しています。
- デザイン・レビュー(DR):お客さまに満足していただける商品を開発するために、設計部門がつくった設計案に対し、その商品にかかわるすべての部門がそれぞれの立場から評価して、意見を述べ、必要に応じて改善を求める設計審査のこと。
1 | 製品使用時の省エネルギー化 |
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2 | 製品使用時の環境への配慮 |
3 | 製品製造時の省エネルギー化 |
4 | 有害化学物質対応 |
5 | 省資源化 |
6 | 分離・分別・再資源化の容易化 |
7 | 輸送・梱包の合理化 |
8 | 情報の提供 |
アマダエコプロダクツ認定制度
製品アセスメント完了後に審査を実施し、開発比較機(従来モデル)に比べて「省エネ性」「生産性」が改善した商品を、アマダエコプロダクツ商品と認定しています。認定された商品にはエコプロダクツマークを付与しています。
アマダエコプロダクツの定義は、下記の4項目です。
- 従来モデルに比べて使用時の省エネルギーが実現している。
- 従来モデルに比べて生産性向上が実現している。
- 省エネ及び生産性向上により製品加工のランニングコストを下げ製品原価を低減し、利益を創出できる商品である。
- 新加工技術により新しい製品加工方法を提案できる商品である。(推奨要件)
項目1及び2は、お客さまが実際に加工を行う加工サンプルを用いて評価します。判定の方法は、加工サンプルを従来モデルと新商品で実際に加工し、省エネ性改善率と生産性改善率をもとに環境性能向上について評価を実施します。
- エコプロダクツマーク
- 環境保護を表す緑を基調としています。ECO PRODUCTS(エコプロダクツ)のEとPの2文字をかたどり、新緑の双葉をイメージしています。
- 省資源機
- オイルやガスなどの消耗品の使用量が従来機よりも少量で済む、「省資源機」であることを示しています。
- 低騒音機
- マシン使用時の騒音が従来マシンよりも小さく、「低騒音機」であることを示しています。
- 省エネ機
- マシン使用時の使用電力量が、従来マシンよりも少量で済む「省エネ機」であることを示しています。
- 塩素フリー
- 塩素を含まず、かつ「PRTR法管理化学物質」を含有しない切削油であることを表示したものです。消耗品には緑と白を反転したエコプロダクツマークを使用します。
アマダエコプロダクツ認定製品一覧
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レーザマシン
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
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VENTIS-AJeシリーズ | 2023 | LCG-AJシリーズ | 38% | 45% |
REGIUS-AJeシリーズ | 2023 | FOL-AJシリーズ | 65% | 44% |
ENSIS-RIeシリーズ | 2023 | FO-MⅡNTシリーズ | 88% | 48% |
ENSIS-AJeシリーズ | 2023 | FO-MⅡNTシリーズ | 88% | 50% |
PRELAS-1212AJ | 2021 | QUATTROシリーズ | 85% | 30% |
BREVIS-1212AJ | 2021 | LC-α5NTシリーズ | 73% | 18% |
REGIUS-AJシリーズ ※販売終了 | 2020 | FOL-AJシリーズ | 62% | 39% |
VENTISシリーズ ※販売終了 | 2019 | LCG-AJシリーズ | 33% | 38% |
ENSIS-3015AJ ※販売終了 | 2016 | FO-MⅡNTシリーズ | 86% | 43% |
LCG-3015AJ ※販売終了 | 2014 | FO-MⅡNTシリーズ | ||
LCG-3015 ※販売終了 | 2014 | FO-MⅡNTシリーズ | ||
FLC-AJシリーズ ※販売終了 | 2014 | LC-F1シリーズ | ||
FOL-3015AJ ※販売終了 | 2012 | LC-F1シリーズ | ||
LC-F13015NT ※販売終了 | 2010 | FO-Ver2シリーズ |
パンチングマシン
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
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EM-M2eシリーズ | 2023 | EMシリーズ | 29% | 42% |
EM-ZReシリーズ | 2023 | EMZシリーズ | 44% | 40% |
EM-MⅡシリーズ ※販売終了 | 2014 | EMシリーズ | 17% | 31% |
EM-ZRシリーズ ※販売終了 | 2012 | EMZシリーズ | ||
AC-NTシリーズ ※販売終了 | 2012 | 従来一般機種 | ||
AE-NTシリーズ | 2010 | VIPROSシリーズ | ||
EMシリーズ ※販売終了 | 2003 | 従来一般機種 | ||
MERC Type M ※販売終了 | 2002 | MERC 722 |
パンチ・レーザ複合マシン
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
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LC-C1AJeシリーズ | 2023 | LC-C1シリーズ | 83% | 41% |
EML-AJeシリーズ | 2023 | EML-NTシリーズ | 66% | 25% |
ACIES-AJeシリーズ | 2023 | ACIESシリーズ | 82% | 25% |
EML-AJシリーズ ※販売終了 | 2019 | EML-NTシリーズ | 60% | 16% |
ACIES-AJシリーズ ※販売終了 | 2016 | ACIESシリーズ | 78% | 16% |
LC-C1AJシリーズ ※販売終了 | 2014 | LC-C1シリーズ | 80% | 34% |
ACIES-NTシリーズ ※販売終了 | 2012 | EML-NTシリーズ | ||
LC-C1NTシリーズ ※販売終了 | 2012 | APELIOⅢ-Ecoシリーズ | ||
EMLシリーズ ※販売終了 | 2004 | 従来一般機種 | ||
APELIOⅢ-255EcoNT ※販売終了 | 2001 | 従来一般機種 |
ベンディングマシン
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
---|---|---|---|---|
EGBeシリーズ | 2023 | HDS-NTシリーズ | 24% | 17% |
HRBシリーズ | 2019 | HMシリーズ | 60% | 13% |
EG-4010 | 2017 | FMBシリーズ | 47% | 11% |
EG-6013AR | 2014 | ASTROⅡ-NTシリーズ | 45% | 20% |
HGシリーズ 5020~2204 | 2014 | HDS-NTシリーズ | 8% | 4% |
EG-6013 | 2014 | FMBシリーズ | 11% | 12% |
HD-NTシリーズ ※販売終了 | 2010 | 従来一般機種 | ||
HDSシリーズ ※販売終了 | 2001 | FBDⅢ-NTシリーズ |
プレスマシン
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
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SDE-2017 GORIKI | 2016 | TPL-FXシリーズ | 15% | 29% |
SDE・SDEWシリーズ | 2005 | 従来一般機種 | ||
SDH40 ※販売終了 | 2004 | 従来一般機種 |
バンドソー
溶接機(ウエルディングマシン)
機種名 | 認定年 | 比較対象機 | 省エネ低減率 (CO₂削減率)※1 | 生産性改善率 (コスト削減率)※1 |
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FLW-3000Le | 2023 | YLRシリーズ | 76% | 37% |
FLW-ENSISeシリーズ | 2023 | YLRシリーズ | 57% | 38% |
FLW-1500MT | 2022 | FLW-600MT | 88% | 45% |
FLW-3000EN ※販売終了 | 2020 | YLRシリーズ | 51% | 37% |
VC-500Ⅱ | 2018 | VC-700W | 11% | 20% |
アマダグループのエコマーク
アマダエコプロダクツ以外にも、商品に関する環境情報をお伝えするためのマークを付けています。
- エコインフォメーションマーク
- アマダの商品に関する環境配慮事項について、お客さまをはじめとしたステークホルダーの皆さまに情報提供するための「環境情報提供マーク」です。
- リユースマーク
- アマダでは周辺装置の開梱後の廃棄物をゼロにすることを目的に、繰り返し使用できる各周辺装置専用のラックや容器を製作しています。これらに『リユース』の統一マークを付け、2007年度より運用しています。
- 指定回収部品制度マーク
- 規制化学物質と指定されている物質を含んだ部品を回収するための運用マークです。