代表取締役　齋藤 清隆 氏

　金賞をいただき、ありがとうございます。大変嬉しく、皆さまに感謝いたします。
　この製品醸造熟成用「チタンタンク」は、酒造メーカーより、生酒の火入れ容器として、チタンタンクの製造依頼を受けたことがきっかけでした。
　生酒の火入れ容器は、従来ガラス製の容器を使用しています。しかし、ガラスのビンは重く、衝撃や急加熱・急冷却で破損することがあるため、ステンレスの約半分の質量と高い比強度があり、優れた耐食性と安全性のチタン製の容器が最適と判断されました。
　溶接技術の中で、チタン材を溶接するには、TIG溶接技術を応用し高レベルの加工技術が必要になります。そして、薄板チタンの溶接はかなり気を遣います。また、タンクを溶接するのに不活性ガスをタンク内側に入れて酸化させないようにして行いました。
　そのような手間をかけた加工技術を評価していただけたのだと思います。この賞に恥じないように、これからも技術を追求し新しい製品への挑戦を続けていきたいと思います。