単体品の部 全64作品

縦にも横にも湾曲させられるこれまでにない画期的な伝熱フィンでありながら、多品種を1個でも生産できる究極の多品種少量生産システムを、製品形状・製品性能・金型・洗浄・加工装置のすべてにおいて、自社で取り組む事で実現した。

多品種少量生産のためには、外形形状の共通形状が肝であった。これはサイクルカット工法を活用し、スリット長さを調整することで実現。曲げピッチ、曲げ高さを自由に変更できる曲げ加工装置を開発した事で、外形加工時の送りピッチにより制約されるスリット長さの影響を最小限にすることができた。また、曲げ加工後の洗浄での洗浄時の乾き不良などの工程異常を削減するために、加工油無しでの曲げ加工、コンパクトなインライン洗浄により、解決した。

また、これらを高精度に生産するためには、各工程の位置合わせが重要であったが、性能に影響しない範囲で製品自体に位置決めの穴を設ける事で解決した。

量産加工の知識、試作加工の汎用性といった製造知識だけでなく、熱流体解析や熱設計の知識を活用することで、実現した。