左
[ 板金課　課長 ]
圓光 則昭 氏

右
[ 機械課 ]
竹内 正博 氏

この度は、金賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございました。社員一同大変驚き、うれしく思っております。

この作品を製作しようと思ったきっかけは、1枚の板を複雑な曲げ加工だけで作品をつくり、モノづくりの楽しさや驚きを伝えられることができないかと考えたからです。

製作にあたり特に苦労した点は2つあります。1つ目は曲げ工程数が60ヵ所以上あり、複雑な形状のため、金型の選択や曲げ加工順序の工程表を考えるのに苦心したこと。2つ目は遊び心で作品の側面に丸パイプを通す設計にしており、ブランク全長も2540ミリと非常に長いため、曲げ寸法精度に注意して加工をしなければならなかったことです。

今回、作品をつくり始めた当初は、完成するか不安な面もありましたが、部署内で意見を出し合いながら検討し、作品名｢一筆一発勝負の板金｣にもありますように、ためし曲げなどせず一発勝負で完成させたことは、後輩たちに技術、技能に加えて創造性も身に付けることができたと思っております。

今後は、この経験を生かして、若い世代への技術伝承や一層の技術向上とより高度な製品づくりを目指してまいりたいと思います。