第39回優秀板金製品技能フェア

単体品の部 全47作品

単体010

疑似メビウス帯

  • ・サイズ: W190 × D180 × H60 mm

  • ・精度: ± 1.5 mm

  • ・プログラム時間: 120 分

  • ・加工時間: 240 分/個

  • ・加工数量: 1 個

  • ・材質: ステンレス(SUS304)

  • ・板厚: 1.5 mm

  • ・作品種類: オリジナル品

加工工程

  • 2D/3D設計

  • 展開

  • プログラム

  • レーザ加工

  • 表面仕上げ

  • 機械を使わない曲げ加工

アピールポイント

本作品「疑似メビウス帯」は、メビウスの帯が象徴する“循環”や“連続性”という概念を、板金造形の視点から私なりに再構成した立体作品です。外観としては途切れなく続く帯のように見えますが、端部を接続しない疑似構造とすることで、物理的な不連続性の中に視覚的な連続性を生み出し、形状の一体感と構造上の工夫を両立させました。
素材にはSUS304(板厚1.5mm)を使用し、接合を行わず手曲げ加工のみで三次元局面を立ち上げています。反発量を考慮しながら、曲げR・ねじれ量・曲げ順序を丁寧に制御することで、平面の板から滑らかな曲率変化を持つ立体形状を形成しました。
本作品は、外観としては規則的な連続性を保ちながら、内部では数学的には平面展開が困難な変化が重なり合い、単純な連続体とは異なる構造を形づくっています。
板金加工は素材の特性を理解し、発想次第で多様な造形を生み出せる柔軟な技術です。本作品ではその可能性を活かし、板金造形における新しい表現手法を提示できたと考えています。