組立品の部 全60作品

「ステンレスのかっこよさを全面に出す」が本製品のコンセプトです。

溶接ではなくあえて曲げとビスによる組み立て構造を採用しました。

これは「緩やかな角度の曲げを増やすことで重厚感を際立たせ、より強い存在感を持たせる」というこだわりと、「尖り部分を減らして安全性を高める」という実用性を基に設計したためです。

磨き材の輝きやステンレスの重厚感を生かしつつ、なだらかな曲げにより柔らかい雰囲気を醸し出す作品になったのではないかと思います。

また、デザイン性を高めるために曲げだけでなくビスも多くしたのですが、ネジ穴が多い分折り曲げ加工との干渉も多く発生するため、実現したいデザインを保ちつつ干渉を避けて設計していくのに苦労しました。

天井部の収納スペースは隙間になっていたスペースを有効活用するために加えたものです。

プラ板の持ち手部分には0.3㎜の板を挟んで強度を上げ、更にチェスト本体に切り欠きを入れることでより引き出しやすい構造にし、利便性の向上に努めました。