第36回優秀板金製品技能フェア

溶接品の部 全26作品

溶接322

技能奨励賞

アルミと銅のヒートシンク

株式会社 マツダ (静岡県)

  • サイズ: W70 × D70 × H70 mm

  • 精度: ± 0.5 mm

  • プログラム時間: 30 分

  • 加工時間: 420 分/個

  • 加工数量: 1 個

  • 材質: A1050、C1020

  • 板厚: 0.3 mm

  • 作品種類: 試作品

加工工程

  • 機構の考案

  • CAD/CAM

  • レーザ加工

  • 曲げ

  • レーザ溶接

アピールポイント

異材溶接の中でも難易度の高いアルミと銅の溶接に挑戦しました。

ポイントは、

①どちらも反射率が高く、且つ融点の差が離れている為、溶接が難しいと考えられていますが、試作と実験を重ねて最適な条件(出力・レーザー角度・入熱方法・中間材の選定)を発見しました。

②通常の溶接では、脆化が発生しひび割れを起こすため、0.1㎜単位でレーザーの照射ポイントを調整しながら溶接を行いました。銅と溶接棒をアルミの酸化膜につけるイメージの溶接しています。

③専用の位置決め用の治具を製作し、工程短縮・品質向上につなげました。

通常ですと超音波接合を考えられる異材の組合せですが、レーザーでの溶接が可能であると証明できたことで、より自由なモノづくりにつながるのではないかと考えています。