左
[ 代表取締役社長 ]
中道 弘久 氏

右
[ 取締役 ]
中道 希 氏

この度は出展作品「フランシス水車（水力タービン）」が、栄誉ある日刊工業新聞社賞を賜り、心より感謝申し上げます。昨年に続き、高い評価をいただけました事にメンバー全員、嬉しさと大きな自信となりました。

今回の作品は、タービン構造をベースに、プラス機能性を持たせたものを形にしたいとの想いから取り組みました。設計は3次元CADを使用して、全体図を作成し、回転部分の干渉の検証を行った後、展開、板金作業と進めていきました。

展開データと実際の部品には、微妙な誤差が生じ、何度も補正を行い、苦労しながら接合部分の突き合せを行いました。また、回転部のバランスを取るには、羽根の均一な曲げ作業と配列位置の溶接が重要で、作業はすべて手作業であるため、かなり時間を要しました。また、レーザ溶接をフルに活用してひずみを最小限に抑える等、自社設備を有効に活用して製作に生かしました。

今回、Ｒ曲げの部品が多く、Ｒ曲げに対するノウハウを収得できたことは今後の実践に生かせる大きな経験になりました。

板金の技術を生かした新たな発想で、市場から求められるモノに対応できる様に、さらなる技術の向上と発展に努めていきたいと思います。