[ マシンクラフト科 ]
嶋村 光昭 氏

金賞を受賞したと母校の先生から連絡をいただいた時は、からかっているのではないかと表彰式まで半信半疑でしたが、表彰状をいただいて初めて事の重大さに気付きました。今はただ嬉しい気持ちでいっぱいです。

この作品のテーマを決めるにあたり、機械加工にはない溶接ならではの荒々しさ、古びたイメージ、躍動感を最大限に表現できるモノはないかと考えたところ、恐竜の骨格に辿り着きました。

作品の制作では、自然体に近づけるため、取り付けるパーツ1つひとつの大きさや形を変えたり、接合時の角度などを試行錯誤したことがとても苦労した点です。ですが、段々と形になっていく様子が目に見えて分かるため、苦労した反面、楽しかった点でもありました。

今回の作品製作を通し、細かい部分にこだわってこそ、作品の質が顕著に表れるということを学びました。当然のことかもしれませんが、良い作品をつくるためには、ほんの少しの妥協も許されないことを身に染みて実感しました。

現在は自動車会社に勤めているのですが、同じモノづくりの世界にいる１人の人間として、精一杯精進していこうと思います。またプライベートでも、誰かに喜んでもらえるような作品を沢山つくっていきたいと思っております。