写真上の左から
[ 板金工作課 ]
木原 昭宏 氏

[ 板金設計課 ]
瀬戸 浩二 氏

[ 板金工作課 ]
田原 茂 氏

下の左から
[ 機械工作課 ]
吉田 裕貴 氏

[ 板金工作課 ]
山下 靖司 氏

[ 板金設計課 ]
木塚 麻依 氏

　金賞という立派な賞をいただき、たくさんの方々にお褒めのお言葉をいただいたのは本当に嬉しく、皆さまに感謝いたします。
　この製品の設計段階では、展開方法を「リンゴの皮むき」としてイメージしましたが、実際の展開データづくりには悩みました。レーザ加工では、鋭角部は一回で加工すると溶けるために、ピアスを増やして加工し、曲げ加工では、1段目をすべて曲げると2段目が曲がらなくなるため、曲げる順番を工夫しました。特に曲げ加工は、すべてけがき線合わせでの曲げで回数が多く、大変な作業になりました（176回）。また、板厚が薄い（1.0mm）ので、接合にはTIG溶接を使い、アークを集中させるため、高周波パルスを使って、ひずみを少なく溶接しました。
　「壷」を単体品で製作するという発想や、高精度な曲げの技術と、ひずみのない溶接技術を評価していただきました。
　受賞によって、企業理念である「ものづくりの知恵と技術、人の繋がりを生かし、社会の幸福に久しく貢献する」という目標へ一歩近づき、さらなる技術向上を目指します。次回の優秀板金製品技能フェアでも、弊社の強みが取り入れられた製品を出品しようと考えています。