生徒代表のみなさんと教諭

　この作品は、構想・試作2週間、作品製作2週間という短い日程の中で作りあげました。その日程の中で特に時間がかかったのは、データ処理と組み立てです。
　CADソフトから自動プロAP100に変換する際の互換性の問題や、実際のレーザ加工でのバリやジョイント部の溶け落ちなどの問題が見つかり、そのたびにデータを修正しました。また、だるまの組み立ては、組み込み溝のギャップを±0.02mmで設けていたため、全体をはめ込むのが大変で苦労しました。
　「復興祈願につながる作品を製作したい」という声が生徒から上がり、そのテーマを積層形状で表現した「だるま」に込めました。そのような特徴的なデザインとアイデアが、受賞につながったと思います。また、生徒間での「さまざまな協力と知恵」や、「復興やモノづくりへの想い」もこの作品に詰まっています。
　東部校開校以来、毎年出品させていただきましたが、初めて金賞をいただくことができ、関係者の皆様に深く感謝しております。生徒が｢自信｣を持てる、また「モノづくりの厳しさと楽しさ」を味わうことができる良い機会なので、今後もぜひ参加したいと思っています。