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JMC講師からのメッセージ
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覚悟のススメ
「勝ち組」を目指して経営戦略の策定にトライ |
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「経営シミュレーション講座」担当 角澤 明氏
(コンサルトネット 主宰) |
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JMCの講座を担当して20年になります。修了生との中国視察も楽しい思い出です。
JMCは経営について学ぶ場ですが、同時に人の器を広げることを知る場でもあります。経営者は孤独だと言われますが、JMCの共同生活を通して友人や事業パートナーとしての「輪」が生まれ、知識の習得と同時に「縁を創る」スキルも身につきます。
後継者候補の方は、非常に恵まれたポジションにいます。なぜなら、すでに会社という家が完成して機能しているからです。独立志向はあっても創業リスクに気持ちが負けて、一歩を踏み出せない人が多数います。自分が機会を持っていることを認識し、今の会社を築いてくれた創業者や現経営者に感謝しなければなりません。
では、事業承継で大切なことは何か。それは、「覚悟を決める」ことです。自社が自分のドメイン(生存領域)だと考えて、「この仕事で人生が終わっても悔いはない、これが自分の天職だ」と本気で思えれば、必ず成功します。能力や経験・知識などは、必死に頑張っていると自然に身につきます。
さて本題。事業承継後、何をしなければならないのか。
経営資源には、ヒト、モノ、カネ、情報の4つがあります。この中で経営者が注力するのは、「ヒト」と「カネ」の2つです。
ヒトは会社を支えている従業員のことです。会社の強さは「従業員の意識」で決まります。経営者は人材(私は「人財」と呼んでいます)を育成(教育)して、優秀な従業員を増やします。採用や教育の意思決定は、経営者しかできません。
カネは資金の調達と経営への有効活用です。そのために日々の経営状態を把握し、資金繰りや設備投資計画を策定します。決算書は経営者の通信簿です。
経営学はとても大切なのですが、座学だけでは眠くなるし身につかないため、私の講座は(1)各自が自発的に参画、(2)自力で財務諸表を作成、(3)戦略的思考プロセスから経営戦略を策定するカリキュラムにしています。意識を持って、自発的に学ぶ姿勢を形成することが大切です。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」この言葉に、時を経ても変わらぬ本質があります。
また「原材料高騰下の不況」に進む経済では、「戦略的思考」が必要です。従来の成り行き型経営では「勝ち組」に入れません。
JMC講座で学んだことを自社に持ち帰って、いかに活用するか。このテーマに真剣に取り組むと、器が大きくなります。皆さんとの「出会い」を楽しみにしています。 |
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