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JMC講師からのメッセージ
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事業承継には経営理念、経営ビジョン、
経営革新計画、3つの完全浸透が必要 |
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『中小企業戦略講座』担当 今瀬勇二氏
(中小企業診断士) |
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私はJMCの『モノづくりはヒトづくり』という、たった11文字で表現された理念に共鳴してJMCの講師をつとめさせて戴いております。最近の急激な情報化の進展やモノづくりのグローバル化によって日本経済にも大きな構造変化が起きています。
しかし、周囲の環境がどのように変化しようと『モノづくりの原点はヒトづくり』です。単に目先の利益を追って、ヒトづくりをすることなく、安い人件費を当て込んで海外生産を続けていれば、やがてブーメラン現象となって全身に返り血を浴びることになるでしょう。
さて、私は「元気な日本を取り戻すには、元気な二代目(後継者)をつくる以外にない」という信念のもとに、後継者づくりに取り組んでおります。かといって、後継者育成とはそんなに簡単にできるものではありません。できれば、5~10年先を見て、経営革新を織り込んだ中・長期的な事業承継計画を作成し、それに則った後継者育成を行ってゆくべきです。事業承継にあって、最も大切で難しいのは観念的な要素である『経営理念』の承継です。多くの中小企業ではこの『経営理念』が社長の頭の中にあり、『ことば』で表現されておりません。これが大きな問題なのです。そうした意味から私は後継者育成の対象者は若い後継者のみでなく、現在の経営者も重要な育成対象者であると考えています。
現経営者の皆様、後継者を育成し、ゴーイング・コンサーンとしての企業経営を承継するまでには少なくとも以下の4つの項目を現経営者自身と後継者が一緒になって完全に成し遂げなければならないことをよく理解して下さい。
(1)経営理念を明確な言葉で表現すること
(2)経営理念に基づく経営ビジョンを明確に文書化すること
(3)経営ビジョンに基づく経営革新計画を立案すること
(4)上記の全てを組織内に完全浸透させること
即ち、明文化された『経営理念』『経営ビジョン』とそれに基づき作成された『経営革新計画』を社員全員の前で発表し、宣言し、周知徹底させ、その3つの項目を自社の組織内に完全浸透させ、情報を共有し、組織構成員全員を同じビジョンに向かわせることで、組織の全てが一枚岩となる、強力な集団をつくりあげることです。
JMCではその大切なコアの部分を全てセミナー受講中に公開しています。どうぞ、皆様の後継者だけでなく、現経営者である皆様も、JMCで時代にマッチしたあらたな経営感覚を身につけられ、立派な後継者を育成されると同時に、日本経済の発展に貢献されることをお奨めします。JMCのセミナーでお会いできる日を楽しみに致しております。
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