国内のエコな施設

アマダグループでは積極的に省エネ設備の導入を進めて おり、国内のCO2排出量を削減しています。国内の各事 業所に導入している主なエコ施設をご紹介します。

伊勢原事業所

Amada Global Innovation Center

既存の「ソリューションセンター」を全面刷新し、イノベーション創造拠点 「Amada Global Innovation Center」(AGIC)を2023年2月にオープンしました。
最新の空調設備や照明を導入し省エネ化と太陽光発電による再生エネルギーの活用でCO2発生量を従来比で年間700t削減します。

電気式空冷ヒートポンプチラー 空調システム
空調設備を従来のガス吸収式冷温水機システムから、モジュール型高効率タイプの電気式空冷ヒートポンプチラーシステム(※低GWPモジュールチラー)へ更新しました。ガスから電気への切換え、大温度差小流量化、負荷に応じたインバーター変流量ポンプ採用により、更新前比でCO2を60%削減(▲126t-CO2/年)します。
※地球温暖化係数(GWP)が従来冷媒R410A に比べ約68%の低い低温暖化冷媒R32を採用。地球温暖化への影響を大幅に抑制します。

太陽光発電による創エネ
容量255kWの太陽光パネルを設置し、年間220MWh(既存電力使用量の10%)を発電することによって、CO2排出量を年間100t削減します。

展示エリア センシング空調
PVAV(Powered Variable Air Volume)システムによる変風量空調でファン動力を削減。更新前比でCO2を20%削減します。(▲11t-CO2/年)
ワイヤレスサーモを居住域に設置し、更にセンシングによる人数カウントで外気量を調整することにより、展示室熱負荷に対してCO2を6%削減(▲6t-CO2/年)します。

AMADA FORUM

環境配慮型設備への更新
2022年に空調システムを廃熱投入型ガス吸収式冷温水機に更新し、モジュール型高効率タイプの電気式空冷ヒートポンプチラーシステム(※低GWPモジュールチラー)や負荷に応じたインバーター変流量ポンプを導入しました。
また、廃熱投入型温水ボイラを設置し空調(暖房)と給湯を併用しました。
さらに、マイクロコジェネ※1でデマンド対策と廃熱(温水)を冷温水発生機とボイラへ供給することによってそれぞれのガス使用量を低減しました。

これらの設備更新によってCO2排出量を40%削減します。(▲258t-CO2/年)
なお、地球温暖化係数(GWP)が従来の冷媒R410Aに比べ約68%の低い低温暖化冷媒R32を採用することにより、地球温暖化への影響を大幅に抑制しました。

※1:マイクロコジェネは災害時(停電時)にBCP対応し、帰宅困難者一時滞在施設として電力の確保(電灯・コンセント・ネットワーク・換気等)が可能です。

グループ会社棟

空調機器 更新
グループ会社棟の事務所改修工事に合わせ空調システムを従来のガス吸収式冷温水発生機を熱源としたシステムからCO2排出量の少ないビル用マルチパッケージエアコンに変更しました。

これにより従来より約1.4倍の熱容量を得ながら、グループ会社棟の空調での年間CO2排出量を54%削減(▲72t-CO2/年)しました。

エコ・アイス

割安な夜間電力を利用して夜の間に氷を蓄熱層に蓄えるシステムで、伊勢原事業所では3カ所に設置しています。
夜つくった氷を昼間の冷房に役立てることで電力使用量の削減と昼間のピーク電力カットに寄与しています。
継続的な取り組みを評価され、2010年には「第13回蓄熱のつどい」において、「ヒートポンプ・蓄熱導入活用賞」を受賞しました。

防災エネルギーセンター

アマダグループのBCP対策の中核を担う新施設、防災エネルギーセンターが2017年9月に竣工しました。
この施設は有事の事業継続に備え、通信サーバーや電力設備を集約させたほか、社員や周辺地域の方など600人が3日間生活できる避難施設も備えています。また震度6強の地震にも耐えられるよう、耐震性能も大幅に高めているほか、事業継続に必要不可欠な電力・飲料水・熱を各建屋に供給します。

建物概要

規模   :地上2階
構造   :S造(免震構造)
建築面積 :1,093.12㎡(330坪)
延床面積 :1,430.50㎡(432坪)
高さ   :9.9m

 

主な特長

電力・通信設備
電力・通信設備は、有事の際の人員の安全や電力・情報通信を確保するため、本社インフラの再整備を行い、電力を供給する電源やサーバーを設けました。

屋上に設置された太陽光ソーラーパネル

太陽光発電
屋上には太陽光発電装置を備えています。太陽光パネルは144枚で構成されており、最大で33kWHの発電が可能です。日中の防災エネルギーセンターの使用電力分を賄います。

マイクロコージェネ発電機

マイクロコージェネ発電機
施設内に35kW×8台のマイクロコージェネ発電機を備えており、伊勢原事業所内の電力を創出するほか、排熱を空調に利用しています。この設備は災害時に事業所内の電力供給を担います

井水ろ過装置

BCPに配慮した給排水システム
平常時、井水ろ過装置により飲料水を生成します。緊急時は非常用電源にて稼働し、防災エネルギーセンター、本社棟などに飲料水を供給します。災害時のトイレ排水は地下ピットにある緊急排水槽へ溜めることができ、600人が3日間トイレを使用できます。

富士宮事業所

NAS電池

NAS(ナトリウム / イオウ)電池設備は、夜間に電力を蓄電して昼間の電力に利用するシステムです。NAS電池は、国の定める「電力負荷平準化対策推進事業」の対象とされています。

蓄熱システム(ターボ冷凍機)

夜間電力でターボ冷凍機を運転し、蓄熱槽に冷水を蓄えます。その冷水を昼間の生産工程で使用しています。
「冷水夜間蓄熱設備」等の蓄熱システムの規模が1,000m³と大きく、CO2の削減に貢献していることから、財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターより感謝状をいただきました。

小野工場

ヒートポンプチラー

小野工場では空調用熱電機器を2011年4月に重油だき吸収式冷温水器からヒートポンプチラーに更新しました。
これにより2011年度CO2削減率は上期60%、下期31%、年間では52%削減できました。

太陽光発電パネル

第1工場新設の際に屋根に太陽光パネルを設置し、この太陽光パネルで第1工場の全照明分の電力を賄っています。発電出力は100kWで、年間の発電電力量は10万kWh、約300世帯分の電力になります。
また、第1工場の電子掲示板には現在の発電状況や過去の発電電力量など、さまざまな情報を掲示し、従業員に公開しています。

土岐事業所

土岐事業所は、工場も含めオール電化の施設です。また、テクニカルセンターで消費するエネルギーは、太陽光発電などの自然エネルギー(創エネ)でまかなっており、照明のオールLED化など省エネの取り組み効果も合わせ、ゼロ・カーボンを実現しています。
この取り組みに対し、空気調和・衛生工学会より「第27回 振興賞技術振興賞」を受賞しました。

LED照明

土岐事業所テクニカルセンターは環境に配慮した最先端事業所をコンセプトに、オールLEDでデザインされています。年間電力消費量を削減しながら空間デザインを重要視し、多くの工夫が施されています。
このような取り組みが評価され、環境省主催の「省エネ・照明デザインアワード2012」にて、公共施設・総合施設部門優秀事例に選出されました。

太陽光発電

テクニカルセンター棟、工場棟の屋根に設置した太陽光パネルが「創」電をしています。
発電出力は合計で約300kWです。

地熱利用システム

構内の雨水排水管内に循環配管を敷設することにより、1年を通して温度が安定した地熱を利用し、空調機の熱交換に利用しています。

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雨水利用システム

屋根に降った雨を貯留し、池の補給水および植裁の散水に利用しています。

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自然通風システム

エントランスは、吹き抜けの煙突効果を利用した自然通風を行っています。
展示場を加圧状態にすることで、自然排気窓から熱気を抜いています。

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蓄熱槽

エネルギー棟の縦型蓄熱槽に、深夜電力で冷温水を貯留し、昼間工場の空調に利用しています。

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福島工場

モジュールMARS生産システム

福島工場では、従来の周辺装置生産では、顧客ニーズ(短納期、カスタマイズ仕様、納入月)に対応するため生産負荷の波が大きく、資材のムダ、エネルギーのムダ、工数のムダ、そして過剰残業が発生していました。
そこで、顧客のニーズを考慮し、生産負荷の平準化とリードタイムを短縮(工数削減、JIT化)するためにモジュールMARS(自動倉庫)を設置、モジュール生産体制を構築しました。
本格稼働は2017年度からですが、電力は前年度に対し、1.9%(55.3千kWh/25.9t-CO2)、LPガスは同じく10.9%(14.7t/44.5t-CO2)の削減となりました。
今後は、このモジュールMARS生産システムによって、さらにCO2排出量の削減を推進していきます。

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