第38回優秀板金製品技能フェア

学生作品の部 全19作品

学生519

奈良の○○分布

  • サイズ: W400 × D400 × H150 mm

  • 精度: ± 0.01 mm

  • プログラム時間: 600 分

  • 加工時間: 120 分/個

  • 加工数量: 1 個

  • 材質: ステンレス(SUS304)

  • 板厚: 1.0 mm

  • 作品種類: オリジナル品

加工工程

  • 機構の考案

  • 2D/3D設計

  • CAD/CAM

  • レーザ加工

  • 曲げ

  • 組立

アピールポイント

奈良県の市区町村区分地図をベースにして、人口が多い市町村ほど上に盛り上がるようなデザインにしました。人口は300~10,000人、10,000~30,000人、30,000~50,000人、50,000~300,000人、300,000人以上の5段階で分類しました。(添付データ参照)
かつて奈良時代の都、平城宮が位置していた奈良市は、県庁所在地として行政機能が集中していて観光業も盛んなため多くの人が暮らしています。一方、南部地域には森林が広がり、著しく人口減少が進み限界集落となっている地域もあるという現状があります。このように奈良県は市町村ごとで人口差がかなり大きいため、高低差の度合いの決定に苦労しましたが、その苦労の甲斐もあって、古の都 奈良県内で過密化と過疎化が同時に進んでいることについて視覚的に分かる作品にできたと思います。この作品を通してぜひ皆さんに奈良県がどのような所なのかを知ってほしいです。
関西地方に旅行に訪れた際には、京都や大阪のユニバに行くのもよいですが、この作品を思い出してぜひ奈良県にも訪れてみてください。
  • 作品テーマを選んだ理由: 大学1年生にとって定番の話題である「出身地」から発想を得た作品です。私の出身地、奈良県には、県内で人口が集中する地域とそうでない地域があり、その差を立体で表現してみたいと思い、このテーマを選びました。

  • 使用材料を決めた理由: まだ1年生で、金属材料に関する授業を受けていないので、教員の指示で材料を決めました。レーザ切断後に部品を磨く際、綺麗な金属光沢と錆びにくい特徴があることを知り、この材料を使って良かったと感じました。

  • 最も重点を置いた点や箇所: 奈良県の人口分布を調べた際、県全体の人口の8割以上が北部に集中していて、地域格差が想像以上に大きいことに驚きました。この驚きを、奈良県をよく知らない人にも伝わるよう表現することに重点を置きました。

  • 最も苦労した点や箇所: 奈良県の市町村の人口は多いところで約30万人、少ないところで約300人と大きな差があります。この差をできるだけ分かりやすく表現しつつ、作品全体の見栄えも良いデザインを考えるのに最も苦労しました。

  • 製作図面から実際に加工してみて気づいた点: まだ1年生で製図の授業を受けていないため、2Dの図面を作成する際、これが本当に3Dになるか不安なまま作業を進めましたが、加工を通じ、自分のイメージを実際に形にしていく楽しさを知ることができました。