第38回優秀板金製品技能フェア
学生作品の部 全19作品
学生503
重力によってバランスする双曲面状格子
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・サイズ: W108 × D108 × H183 mm
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・精度: ± 0.2 mm
・プログラム時間: 1080 分
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・加工時間: 630 分/個
・加工数量: 1 個
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・材質: ステンレス(SUS304)
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・板厚: 2.0 mm
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・作品種類: オリジナル品
加工工程
2D/3D設計
展開
CAD/CAM
レーザ加工
曲げ
表面仕上げ
アピールポイント
(1)24 本の柱が斜めに自立するための形状及び構造(添付 1)
(2)レーザ加工の影響(ピアッシング、アプローチ点、ドロス等)を受けない形状反映 (添付2)
(3) 取り付け位置精度を出すための構造(添付 2)
(4) 全ての構成部品が分解できる構造(添付 3)
作品テーマを選んだ理由: 3D プリンタでしか作れないようなラティス状双曲面構造を、カーボンフットプリント(CFP)を最小化できる 2D の 金属板と単純曲げの組合せ、かつ重力・摩擦のみの拘束で構成する作品として表現するため
使用材料を決めた理由: デザイン性が高く、曲面に合わせて反射光を様々な色調に変換する。強度が高く、微細加工が可能である。錆び難 く、メンテナンスフリーである。CFP を最小化できる。以上の作品イメージの具現化に最適なため。
最も重点を置いた点や箇所: 直線の構造体で双曲面を構成する上で、重力と摩擦のみを利用し、溶接や機械締結を用いずリサイクル可能でカ ーボンニュートラルに貢献すること。そして、3DCAD で設計制度を高め加工時間を削減すること。
最も苦労した点や箇所: 24 本ある柱が、それぞれ斜めに傾いた状態でバランスするための構造設計と台座脚のガタツキをなくすための嵌合 部品のレーザ加工及びリッド部品のはめ込み並びに製作時間の少なさ。
製作図面から実際に加工してみて気づいた点: 作品に技術校のロゴである「かなテク」を入れる予定だったが、微小要素によるエラーが発生し、作製時間の都合か ら断念した。また、脚の嵌合部品が小さく、レーザ加工後の素材からの取出しや精度出しが困難であった
