第38回優秀板金製品技能フェア
造形品の部 全37作品
造形426
法隆寺<西院伽藍>全景
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・サイズ: W600 × D630 × H270 mm
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・精度: ± 0.1 mm
・プログラム時間: 8000 分
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・加工時間: 10000 分/個
・加工数量: 1 個
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・材質: ステンレス(SUS430)
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・板厚: 0.5 ~ 2.0 mm
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・作品種類: オリジナル品
加工工程
CAD/CAM
パンチレーザ加工
レーザ加工
曲げ
レーザ溶接
アピールポイント
現存する建物を造形するにあたって、一番力を入れたのはその『再現性』です。
実際に足を運んでの調査と過去の資料などでデータを取り、法隆寺全体に使われる建築様式を勉強し、各建物毎に異なる屋根や柱、装飾など、実物同様に再現する事にこだわりました。
設計する際、各建物のサイズのバランスが崩れないように計算し、作品全体を既定のサイズに収める為に実物から約140分の1に縮小しました。
そうすると一番高さのある五重塔でも、高さ250mmで製作する必要があったので、各パーツのサイズがとても小さく、加工での難点はあったが、ブランク工程では、レーザー加工機と複合機を使い分けて切断、成形を行い、曲げ加工ができない箇所はスリットを入れて手曲げ、溶接工程では、作品全ての溶接をファイバーレーザー溶接機で行い、様々な工夫を凝らして加工する事で微細な造形を可能にしました。
台座以外、溶接後の表面処理は行なっておりません。
数々の装飾と実物との比較や制作模様を資料にまとめました。
1417パーツからなる本物さながらの造形をご覧になってください。
