第37回優秀板金製品技能フェア

学生作品の部 全16作品

学生508

奨励賞(学生)

Stand Light

山形県立庄内職業能力開発センター (山形県)

  • サイズ: W270 × D270 × H350 mm

  • 精度: ± 0.5 mm

  • プログラム時間: 1600 分

  • 加工時間: 200 分/個

  • 加工数量: 8 個

  • 材質: SUS304,A5052,SPCC

  • 板厚: 1.5、3.0、1.6 mm

  • 作品種類: オリジナル品

加工工程

  • 2D/3D設計

  • CAD/CAM

  • シャーリング加工

  • 溶接

  • 表面仕上げ

  • 塗装

  • 組立

アピールポイント

板金フェアへの作品製作について、当センターの訓練内容との関連性が深く、必要とする技能レベルや知識に加え板金工作機械や切削機械等を活用し製作されています。

ものづくりの一連の流れを通じて、訓練生の技能や意欲向上に加え、積極的に探究心を持ち作業に取組むことができ、お互いに協力し合う一体感を味わうことができました。

訓練生にとっては、少人数ながら限られた時間の中で作業したこともあり、完成時には大きな達成感とともに職業人としての資質向上に繋がる貴重な機会となりました。

  • 作品テーマを選んだ理由: 卓上スタンドライトをモデルにオブジェとしてまた、点灯した際の造形美に着目した。様々なパターンのブランクや溶接等があり、これらの加工方法、条件について訓練生の技能レベルを考慮し選定した。

  • 使用材料を決めた理由: 本体及び土台部分については、耐食性と仕上げ後の輝きを備えたSUS304と加工性等が良いSPCCを選択し、支柱部分はアルミ材とした。実習作品としてPRに活用でき、訓練生の技量を考慮し選定した。

  • 最も重点を置いた点や箇所: スタンドライトとしての役割も発揮するよう、点灯した際の光の漏れ具合のバランス等に重点を置き設計を行った。磨きについても表面状態やR部が均一に仕上がるよう細心の注意を図り、丁寧に研磨を行った。

  • 最も苦労した点や箇所: 光の漏れ具合については、CAD上では再現が難しく、試作を重ねバランスの良いものにした。また磨きについてもサイズが大きいため、R部や表面の傷の状態を均一に整えることが非常に根気のいる作業であった。

  • 製作図面から実際に加工してみて気づいた点: 溶接時の歪みを考慮した作業を行ったが、溶接個所が長い部分は歪みが生じてしまうこともあった。さらに工夫を施し、完成に至り改めて薄板溶接の難しさを実感することができた。