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導入事例紹介

長時間連続運転で「生産性5倍」を実現

お客さま情報

株式会社 杉山 様 (岐阜県各務原市)
■主要事業

住宅の鉄骨部品・バスのシート部品・工作機械部品の製作

■従業員数

18名

■主要設備
  • ファイバーレーザマシン:ENSIS3015AJ(6kW)+AS3015G
  • ベンディングマシン:HD5020NT、FMBⅡ3613NT他
  • プレスマシン:TP80、TPL200他
株式会社 杉山 様(岐阜県各務原市)

自動化装置付きファイバーレーザ加工機を導入

ファイバーレーザ加工機に複数の加工パレットに素材を載せて、連続運転を行う装置をあわせて導入しました。今まで保有していた機械5台分の仕事を集約し、別の仕事を受注できる余力を実感されているお客さまの導入事例をご紹介します。

導入前・導入後

お客さまの課題

「今までの常識では、板厚9.0mmのめっき鋼板をCO2レーザで切ることはできなかった。」

それでも切るしかない、と思い材料をムダにしながらも、なんとか切る方法を見つけて加工していました。
また、以前使用していた設備「CO2レーザ+シャトルテーブル(以下、LST)」は加工速度が遅いため、何時間もかかるシートは就業後の夜間加工に回していましたが、LSTは加工パレットが2枚しかないため、朝まで稼働させるほどの生産能力はありませんでした。

導入の経緯

「アマダのENSIS-AJなら、厚板でも信じられないスピードで切れることがわかった。」

CO2レーザの4kWでは切れなかった厚板も「ENSIS-AJ」の6kWでは切れることをアマダのイベント会場で見たことで、加工のスピードを実感することができ、導入を決めました。

(左)大野文雄 代表取締役社長 (右)大野雅尚 取締役工場長

▲(左)大野文雄 代表取締役社長
 (右)大野雅尚 取締役工場長

■「ENSIS-AJ+AS」なら従来の5倍の生産性がある

「ENSIS-AJ」の導入にあたっては、ファイバーレーザの加工速度を最大限生かすために、10段の加工パレットの棚「パレットチェンジャー」(以下、AS)を付けました。
この「ENSIS-AJ+AS」を導入してからは「今は時間がかかるから後にしよう」と考える必要がないほど加工が速くなり、生産性が格段にアップしたことを実感しました。

結果、従来のCO2レーザ+LSTを使用していた頃に比べて加工機の加工速度は約4倍になり、ノズルチェンジャー、オイルショットなどの付加機能や、ASによる長時間連続運転により、5倍以上の生産性を実現することができました。
また、CO2レーザでは毎日の暖機運転に1時間ほどかかります。ファイバーレーザは立ち上がりが早く、この毎日の1時間の差も非常に大きなアドバンテージになりました。

導入された「ENSIS3015AJ+AS3015G」

▲導入された「ENSIS3015AJ+AS3015G」

■「AS」との組み合わせにより連続加工時間が大きく伸びた

従来のLSTは加工パレットが2枚のため、材料の載せ降ろしやデータ入力などの段取り作業が頻繁に発生し、作業者が加工機から離れることができませんでした。

「AS」を導入してからは、10枚の加工パレットにより長時間連続運転が可能になったことで、作業者が段取り作業に常に従事する必要がなくなりました。これにより、作業者の工数削減とともに加工機の停止時間も削減され、生産性の大幅な向上につながりました。

連続加工時間UP

4’×8’材400枚の急ぎの加工依頼が入った時、以前はリードタイムが読めず「どうしよう」と頭を抱えていましたが、今では「10枚かけていけば何日で終わるな」という計算ができるため、多くの枚数を計画的にこなすことが可能になりました。現在「ENSIS-AJ+AS」の稼働時間は、長い時で1日約15時間の長時間連続運転で稼働しています。

■今後の展望

高速加工とその能力を引き出す自動化装置を組み合わせた「ENSIS-AJ+AS」の導入により、非常に高い生産性を実現できました。先の述べた急ぎの依頼に対応するためにも、日頃から加工能力に余力をもつことが非常に重要です。いつあるか分からないチャンスを逃さないように、常に少しだけ余力がある状態にし、今後も新しい仕事をどんどん取っていきたいと考えています。