左
[ 第二製造部 ]
根本 佳伸 氏

中
[ 代表取締役 ]
三輪 貴宏 氏

右
[ 第一製造部 ]
近藤 洋 氏

厚生労働大臣賞という栄誉ある賞をいただき、驚きとともに大変うれしく思っています。

今回出品するにあたり、最大のテーマとなったのは“展示会で一般の方にも興味を持っていただけること”でした。これは他業種からも我々の知らないニーズを引き出すきっかけになれば、との思いからです。そこで誰が見てもわかる形をデザインしました。もちろん目立つだけでは技術の宣伝になりませんので、どちらの要素も合わせ持つ“異種金属溶接”にたどり着きました。

一般的な材料かつ目立つ色ということで真鍮と銅を採用したのですが、どちらも軟らかく熱伝導率が高いため、溶接でのひずみが大きいことが問題でした。特に平面の突き合わせに近い上下面ではかなりの時間をかけ慎重に溶接し、また何段階にも分けて少しずつ仕上げを行うことで、熱の影響を最小限に抑えながらの作業となりました。

この作品の製作にあたり、他の金属でもいろいろ試した結果、相性の良し悪しがかなり把握できました。またその理由もおおよそ理解できたことが今回の大きな成果だと感じています。

今回の受賞を機に、より自信をもって新規開拓に臨み、会社の発展と一層の技術向上に努めてまいります。